ドルコスト平均法とは?本当に効果があるのか?データを使って検証してみた

ドルコスト平均法とは?本当に効果があるのか?データを使って検証してみた
「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。
この記事を読むことで何がわかる?
  • ドルコスト平均法を理解することができる
  • メリット、デメリットを理解することができる
  • 実在する投資信託を使って検証したドルコスト平均法の効果をみることができる
  • 【貴重】25年間ドルコスト平均法で投資した結果を見ることができる

長期投資と聞くと、分散投資と同じくらいドルコスト平均法という言葉が出てきます。
投資をしたことない人でも言葉くらいは知っている人も少なくはありません。

しかし、なんとなく知っている人が大半で、インターネットでドルコスト平均法と調べてもさらっとしか説明されていません。

でも、僕は”ドルコスト平均法”と検索をしている人は、本当にどんな効果があるのかを知りたいんだと思うんです。
ネットで検索しても出てこないなら、僕が書いてやろうじゃないかということでこの記事ではドルコスト平均法を徹底的に解説します。

具体的には、ドルコスト平均法がなんなのか?どんな効果があるのか?といった基本的な説明から、ドルコスト平均法で投資をした時にどんな結果になるのかを25年間ドルコスト平均法を使って投資した場合で検証します!

ドルコスト平均法を詳しく知りたい人や、確定拠出年金をしている人は強制的にドルコスト平均法で投資をしているので必見ですよ!

では、さっそく解説していきます。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法とは、簡単にいうと毎月一定額を投資し続ける投資方法です。
Aという投資信託を毎月1万円ずつ10年間買い続けるみたいなことです。

こんなシンプルな投資方法ですが、なぜこれまでに有名でいい方法だと言われれるのでしょうか?
では、ドルコスト平均法のメリット、そしてデメリットも見ていきましょう。

ドルコスト平均法のメリット

メリット1 時間分散することができる

長期投資では、一つの投資先ではなく様々な投資先に分散することが重要と言われています。
分散投資の話では必ず出てくるといっても過言ではない『たまごを一つのカゴに盛るな』という名言があります。
多くの卵を一つのカゴに持っていると落とした時のダメージが大きいので持っている卵を分散しておけという意味です。

これと同様に、時間も分散することにも意味があります。
例えば株価を見ればわかるのですが、値上がりも値下がりもします。

株価は上がったり下がったりする

投資の基本は『安く買って高く売る』ですが、高いところで買ってしまうと損をする可能性が高くなります。

ほとんどの人は今の株価が適正なのかが判断できないので、高く買ってしまうリスクを減らすために買うタイミングも分散しようというのが、時間分散という考え方です。

メリット2 値段が安い時に多く買うことができる

投資商品に限らず、買い物をするなら安く買いたいですよね?
ドルコスト平均法では、毎月同じ金額で同じものを買い続けるので商品の値段が高い時より安い時の方が多く購入することができます。

例えば、毎月1万円でスイカを購入し続けるとしましょう。
この場合、スイカの値段が1000円の時と2000円の時だったら、買える個数が違いますよね。

スイカの例え

当たり前のことかもしれませんが、このように同じお金でも買いたいものの値段が安い時には多く買うことができます。

株などは値段が上下しますから、安い時に買うこともあれば高い時に買うこともあります。
だから、安い時に多く買うことができるんですね。

では、簡単に投資信託の値段(基準価格と言います)で上下した時に、どうなるのかを見てみましょう。

条件は基準価格1万円の投資信託を毎月1万円ずつ購入します。
この投資信託は、以下のように下がったり上がったり値動きしたと仮定しましょう。
単純なチャート

このような場合、購入口数などは以下のようになります。
Memo 基準価格1万円の投資信託を1万円で購入した場合、1口購入したと言います。

スマホの人は横にスクロールできます
  基準価格 購入額 購入口数
第1回 1万円 1万円 1口
第2回 5000円 1万円 2口
第3回 2万円 1万円 0.5口
第4回 1万円 1万円 1口
第5回 5000円 1万円 2口
第6回 2万円 1万円 0.5口
第7回 1万円 1万円 1口

このように見ると、当然ながら基準価格が安い時には口数は多くなり、高い時には口数は少なくなります。
このケースの場合、合計7回の投資で購入できた口数は9口となります。

第7回の基準価格はスタート同様1万円ですので、この時に売れば1万円×9口=9万円で売ることができます。

つまり、2万円の儲けが発生します。

なぜ、このような結果になったかというと安い時は1万円で多く買えますが、高い時には買える口数が少なくなるため、平均購入単価が低くなるからです。

ドルコスト平均法の効果

このように値段が上下している商品であれば、低い時ほど多く買えることになるので平均購入単価も低くなります。

ただ、注意して欲しいのは絶対というわけではなく、低くなる可能性が高いということです。
これは値動きによって結果は変わりますが、この話は次のデメリットでしっかりとお伝えします。

では、続いてドルコスト平均法のデメリットを見てみましょう。

ドルコスト平均法のデメリット

デメリット1 機会損失をしてしまう可能性がある

ドルコスト平均法は毎月同額のお金で投資信託などを購入する方法ですが、その逆の投資方法はシンプルに買いたい時に一括購入する方法です。
要は100万円だったら100万円をその瞬間に買うのです。

もし、投資した商品が値上がりし続ける場合はドルコスト平均法で投資をすると損をします

上がり続けるケース

シンプルに一括購入して最終的に3万円になったら2万円の儲けですが、ドルコスト平均法で購入していくと、だんだん値上がりしていく商品を買い続けるわけですので、平均購入単価も高くなり儲け幅は小さくなります。

また、まとまった資金があったのにドルコスト平均法で投資をして、ずっと値上がりしていく場合は、さらに利益を逃します。

例えば100万円のまとまった資金があり、最初に100万円全てを投資した後、ずっと値上がりして最終300万円になれば200万円の儲けです。

でも、100万円の資金を毎月10万円ずつ投資すると100万円のお金を投資し切るまでに10ヶ月かかります。

投資していないお金というのは増えも減りもしないので、増えていく場合には機会損失となります。
「ドルコスト平均法じゃなくて一括購入しておけばよかった・・・」となる可能性があるわけです。

逆に下がり続ける商品だったら、一括購入した方がドルコスト平均法より損をします。
※もちろん、ドルコスト平均法も買った値段より低くなるので損をします

下がり続けるケース

しかし、これらは全て結果論です。

先の見えない投資商品に100万円とかの大金を投じて『必ず値上がりするんだ!』という自信と根性がないと一括購入なんてできません。

一括購入はある程度投資知識のある人や自分の判断に自信のある人向けの方法です。
反対にドルコスト平均法は、投資知識の少ない人や投資に対する心理的ハードルがある人向けです。

いわば、弱者の兵法です。

自分の投資スキルに自信のある人にとってドルコスト平均法は邪魔でしかありませんが、投資スキルの低い人にとっては強い味方となります。

デメリットは、これくらいでしょうか。

ドルコスト平均法は決して万能な投資方法ではありません。
最終的に値段が下がっていく投資商品には、ドルコスト平均法で投資しても損をします。

金融知識のあまりない銀行の窓口の人や保険の販売をする人はドルコスト平均法を「安全な投資方法」とか「万能な投資方法」のように語るようですが、なんでも物事には表裏があります。

そのあたりは、しっかり理解しておいてくださいね。
では、最後に実在する投資信託をドルコスト平均法で投資した場合を検証し、果たして本当に利用すべき投資方法なのかを見ていきましょう。

ドルコスト平均法を徹底検証しよう!

実在する投資信託を使って超長期(25年)投資し続けた結果を検証します。

データには実在する投資信託の「株式インデックス225」を使用します。

なぜ、この投資信託かというと設定日が1987年という30年も運用し続けており、1992年から2017年までの25年に渡るデータを使えるため、ドルコスト平均法で超長期の運用をした場合にどうなるのかを見たかったので、この投資信託をチョイスしました。

超長期(25年間)ドルコスト平均法で投資した場合

まずは、1992年1月末から2017年5月末までの25年間の値動きを見てきましょう。

株式インデックス225のチャート

なんとも残念な状態ですね。
一度も1992年の値段がより高くなることなく今に至ります・・・

こんな投資信託に25年間毎月1万円ずつ諦めることなく買い続けたら一体どんな結果が待っているのでしょうか?

では、結果を見る前にあなたはどう思いますか?
投資した元金より減っている?増えている?増えているとすると、どれくらい増えているでしょうか?

ちょっと考えてみてください。
考えてから結果を見たほうが絶対におもしろいですから。

考えましたか?
では、さっそく条件などを確認して結末を見ていきましょう。

まず、条件としては

  • 毎月1万円を月末に投資する
  • 投資回数は1992年1月〜2017年5月の305回

表にすると以下のような感じです。

スマホは横スクロール可能です
  日付 基準価額 購入金額 購入口数
第1回 1992/1/31 8796 10000 1.14
第2回 1992/2/28 8471 10000 1.18
第3回 1992/3/31 7670 10000 1.30
第4回 1992/4/30 6901 10000 1.45










第303回  2017/3/31 6836 10000 1.46
第304回  2017/4/28 6937 10000 1.44
第305回  2017/5/31 7099 10000 1.41
合計     ¥3,050,000 625.11 

このように305回ドルコスト平均法で投資をすると、投資元金は305万円となり、取得口数は約625口となります。

そして、2017年5月末時点の基準価格は7099円ですので、5月末で売却すると・・・

7099円×625口=443万6875円となります。

はい、そうです。
増えましたね。

あなたの予想通りでしたか?
けっこう損していると思っていた人も多いんではないでしょうか?

305万円が443万円になっているので、145%になっています。
つまり、平均利回りは約1.8%です。

まぁ、株式に投資して平均利回り1.8%というのは決してよくはありませんが、ドルコスト平均法では投資開始より投資終了時点の基準価格が低くても投資期間中の値段が下がれば下がるほど平均購入単価も低くなるので、利益が出やすくなるわけですね。

もし、1992年1月末で一括投資していれば確実に損をしていたことになります

まとめ ドルコスト平均法は悪くない

ドルコスト平均法は、途中でもデメリットでお伝えしましたが一本調子で上がり続ける相場には向いていません。

しかし、相場というのは上がったり下がったりを繰り返します。

特に最近では、その上下の波が以前に比べて激しくなってきています。
いわゆる大暴落が10年おきのタイミングで起こっています。

  • 1997年 アジア通貨危機
  • 2000年、2001年 ITバブル崩壊、同時多発テロ
  • 2007年、2008年 世界金融危機、リーマンショック

ドルコスト平均法は、今まで特徴を見てきてわかったと思いますが、上下する相場には強いです。
低い時ほど多く買い、高い時には少なく買うからですね。

当然、最終的に高い値段で売る必要はありますが、最近のように上下する相場ではドルコスト平均法というのはけっこう使える、というのが僕の考えです。

投資で自分の満足いく結果を出すためには、自分で勉強したりチャレンジしては失敗し、それを繰り返し投資スキルを高める以外ありません。

しかし、確定拠出年金の運用をしている人の多くは投資なんてできればしたくない人が大半でしょうし、当然投資の勉強なんてしたくないはずですから、そういった人にとっては今回の検証結果を見ても、ドルコスト平均法は”弱者の兵法”としては悪くはないでしょう。

検証で使った投資信託はけっしていい結果を出している商品ではありませんが、それでもドルコスト平均法では損をしていないというのは損をしたくない日本人にとっては強い味方なのかもしれませんね。

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