本気の資産形成には貯蓄型保険は不要

本気の資産形成には貯蓄型保険は不要

こんにちは、井上FP事務所の井上です。

保険の中には貯蓄型と掛け捨ての2種類がありますが、もしあなたの年齢が若くこれから将来に向けて株式を含む投資をしていきたいと思うのであれば、貯蓄型の保険は手を出さない方がいいと思います。

不要な理由

死亡保障分は効率が下がる

貯蓄型保険とは、保険という名前の通り保障がついています。
そして同時に掛け捨てにはならず貯蓄性があるものです。

この場合、一つの商品で2つのことをカバーしているので、どっちつかずな状態になっています。
例えば、投資信託であれば投資のみに専念しているので、それにかかる経費は運用にまつわる費用だけです。

しかし、貯蓄型保険を金融商品という立場で見たときは死亡保障をカバーするためにそれだけの経費がかかっていることになります。

2つのことをカバーするということはそれだけ経費が多くなるわけですから、その分リターンを下げる原因となりますので、金融商品としての観点から見れば優れた商品とは言いにくいです。

また、貯蓄型保険は「保険+貯蓄」という機能がありますから、自分で「掛け捨て保険+金融商品」という選択をすることで似たような状況を作れます。

インターネットで見積もりが取れるO生命で試算したところ、終身保険は以下のような条件でした。

30歳男性の場合
終身保険 500万円
保険料 9240円
60歳時点払込保険料 3326400円
60歳時点解約返戻金 約385万円

積立利率換算 約0.95%

同O生命の掛け捨ての死亡保険(定期保険)500万円は、30歳男性の場合、保険料は1215円でした。

つまり、終身保険の9240円から定期保険1215円を引いた8025円で金融商品を購入し、60歳時点に385万円を準備できていれば終身保険で用意した場合と似た環境を作ることができます。

これを計算すると、積立利率で約1.8%です。

もし、あなたが投資の勉強をして世界分散投資をできるようになれば1.8%の運用益は難しくはありませんので、投資信託などを利用する方が向いていると思います。

[aside type=”normal”]投資信託には元本保全性はないので、性質上の違いはあります[/aside]

解約が難しい

今の貯蓄型の保険の多くは『低解約払戻型』のような終身保険であり、途中解約したら解約返戻金が少ないというペナルティーを設けています。

つまり、今さきほどの貯蓄型保険を契約すると30年間は解約に制限を設けられます。
もし10年後の金利水準が上がれば、貯蓄型保険の金融商品としての価値は大きく下がります。

このように流動性が低いというのは貯蓄型保険のデメリットです。

反対に「掛け捨て保険+金融商品」であれば柔軟な判断ができます。
このように、一つで二つのことを兼ねるというのは調整が難しいデメリットがあります。

今の若い子はわかりにくいかもしれませんが、テレビデオのビデオ機能だけが壊れた場合でも、テレビデオだと丸ごと修理の必要があるのでテレビも見れなくなってしまいます。

しかし、テレビとビデオを別々にしていればビデオを修理している間もテレビは見れますし、なんだったらテレビは今のままでビデオデッキだけ新しくすることもできますよね。

保障がいらなくなっても続けるのか

保障とはライフステージによって異なるものですから、いつまでも同じ保障が必要なことはありません。

例えば、掛け捨ての保険がもったいないと思って、保障が多く必要になる子供の小さい時期に1000万円の終身保険に入ったとしても、子供も大きくなり夫婦2人になった時に1000万円の保障が必要でしょうか?

貯蓄もある程度貯まりだしたら、より保険の必要性は下がります。
それでも保障を買いながら貯蓄をすることは資産形成のスピードを下げることにつながります。

「掛け捨て保険+金融商品」であれば、死亡保障が不要になれば掛け捨て保険を解約し、支払っていた保険料をさらに投資に回して・・・といったことも可能です。

このように考えていくと、個人的には投資にアレルギーがない人は、貯蓄型保険ではなく「掛け捨て保険+金融商品」という選択をする方がいいのではないかと思います。

もちろん、投資にアレルギーがある人にとっては貯蓄型保険は悪い選択ではないので、自分にとってどちらがいいのかを判断した上で加入するべきかを選択してくださいね。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

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