【奨学金】返済があるとは知らず・・・なぜそうなる?

【奨学金】返済があるとは知らず・・・なぜそうなる?

こんにちは、井上FP事務所の井上です。

先日、「奨学金」延滞者急増、その意外なワケ〜知らなかったではすまされない〜という記事を読みました。

同記事では、奨学金の延滞者が奨学金を申し込む時点で返済義務があることを知らないということを記事にしています。
この借り入れをする人間のリテラシーが低いという点については、僕も以前に奨学金と『アリとキリギリス』の関係するところでも触れました。

同記事では、平成25年度奨学金の延滞者に関する属性調査結果をもとに記事を書かれていますので、今回は僕も同調査の結果を詳しく読み取っていきたいと思います。

延滞者と無延滞者のどこに差があるのか

同調査では、以下の質問を延滞者と無延滞者に対して確認しています。
つまり、この調査で延滞者と無延滞者のどこに差が生まれているのかを確認することができます。

  1. 回答者および奨学金申請に関すること
  2. 主な返還者について
  3. 本人の職業について
  4. 本人の年収について
  5. 延滞の理由と今後の返還の見通し(延滞者のみに質問)
  6. 返還期限の猶予制度について
  7. 無延滞者のこれまでの返還状況(無延滞者のみに質問)
  8. 日本学生支援機構の奨学金制度の認知状況
  9. 日本学生支援機構の奨学金に対する意識

調査でわかったことは、借り入れ者のリテラシーの低さ

同調査で一番最初に目につく結果は、「奨学金申請時の書類作成者」です。

無延滞者については、本人が作成したのは全体の51.4%だが、延滞者は32.7%しかおらず、20%近くの差があります。
その20%近くの差はどこにいっているのか?

それは、「親(または祖父母等の家族)」でした。
延滞者の37.1%は親が書類作成をしており、無延滞者は親作成の割合は20.9%と20%近い差があります。

この結果から、おそらく親と子供でお金に対する話し合いが行われておらず、親としては大学を出て欲しい、子供は親が言うままに進学するという形でお金の話がされないまま大学に進学しているのではないかと思います。

その結果が、「返還義務をいつ知ったか」の結果に表れています。

借金だと知っていたのは、たった半分しかいない

貸与手続きを行う前に返済義務があるということを知っていた割合は、無延滞者は92.5%に対し、延滞者は56.1%しかいない。

つまり、延滞者の半数ほどは借金だという認識もなく奨学金を利用していることになります。
たしかに親が書類などを作成し、手続きをしていれば借金と気づかず、高校までと同様に親がお金を出してくれると思っても仕方がないでしょうね。

延滞者の9.4%の人が延滞催促を受けてから、返済義務があることを知ったというのだから、奨学金の返済できない人のうち、リテラシーの低い人が少なくないと言われても仕方ないと思いますね。

返済者の後の職業は?

無延滞者の67.9%が常勤社員に対し、延滞者の36.2%しか常勤社員がいないです。
たしかに、毎月2万円前後(中には、倍近い金額の返済額の人もいる)の返済をしていく上では非常勤勤務などでは返済が難しいかもしれません。

ただ、僕の友人には定職にもつかずアルバイトしながらも奨学金を繰り上げ返済し、返済している人間がいることを考えると、将来のライフプランの設計には大きな影響を与えるものの月2万円の返済で生活ができないとは考えにくいです。

また、ここについても大学進学を自分で借金して通うと理解していれば、多少なり結果は変わるかもしれません。

延滞者の意識

最後に、延滞者の日本学生支援機構に対する意識を紹介したいと思います。

延滞者のうち、「借りたものなので必ず返さなければならない」という質問に対し「とてもそう思う」が58%、「そう思う」が36.1%と、合計すると94.1%となり、返済に対する意識が高いことがわかります。

また「延滞への対応が厳しい」という質問には、「どちらとも言えない」が43.2%となっています。
いわゆるメディアに奨学金制度へのバッシングほど延滞者は厳しいと感じていないではないか?と思わせる割合です。

今後どうしていくべきなのか?

やはり、借り入れする側の問題が大きいと思います。それに学生個人というよりは、家族を含めた問題だと思います。

極端な話、申し込み時点に学生に返済額を自分で計算させてもいいと思います。
さらには申込書は必ず学生本人の記入を義務付けるなども効果があるのではないでしょうか?
また、高校側や日本学生機構がもっと生徒と保護者に対して、借金だということを借り入れする前に理解させる努力をさせるべきです。

とりあえず、借り入れ側のリテラシーを高めることによって、延滞者はもっと減らすことができると思います。

ネットの記事をチラッと見ると、その問題についてわかった気になりますが、しっかりと一次データを見ることでより理解を深め、自分で考えて自分の知識とすることができますので、もし奨学金の問題について興味があるのであれば、皆さんもぜひ一次データを見ていただければと思います。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

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