外貨建て終身保険の積立利率は利回りではない

外貨建て終身保険の積立利率は利回りではない

こんにちは、井上FP事務所の井上です。

今回は保険を貯蓄として活用する際の注意点をお伝えしたいと思います。
特にドル建て終身保険とかを検討している人は、しっかりと読んでおいてくださいね。

外貨建て終身はアリか?

皆さんは、保険に加入する際に終身保険を勧められた経験はありますか?

多くの場合、終身保険を300万円ほどと収入保険と医療保険、ガン保険のセットを勧められることが一般的だと思います。

この終身保険とは貯蓄性があるのですが、日本の国債を使って運用しているので多くの利回りを望めません。
もし、保険の営業マンが外貨建て終身保険を扱うことができた場合、おそらく外貨建て終身保険を勧めることもあるでしょう。

外貨建て終身保険とは、その名の通り外貨を使い外国の債券に投資をしているため、日本の国債を中心に投資する終身保険と比較して利回りがよくなります。

しかし、外貨建て終身保険には様々な落とし穴がありますので、そこをしっかりと確認をしてから、本当にいい商品かどうかをわかって利用する必要があります。

積立利率とは利回りではない

保険会社がよく使う言葉として『予定利率』という言葉がありますが、これは利回りではありません。
ですので、予定利率と銀行などの利率や投資信託などの利回りと比較する場合は予定利率を利回り換算する必要があります。

同じように、外貨建て終身保険にも積立利率という言葉が出てきますが、これも利回りではないので換算する必要があります。

では、某保険会社のドル建て終身保険を使って実際の利回りを計算していきたいと思います。

積立利率と利回りの差

この保険のパンフレットを見ると、積立利率の最低保障は3%とあり、積立利率は変動しています。
そしてHPから過去10年ほどの積立利率を確認すると3%〜5%の間で変動していたので4%あたりが妥当なラインなのでしょう。

そしてパンフレットから30歳男性が毎月148ドルの積立を積立利率4%で30年間を積み立てた場合、60歳時点では解約返戻率は131.1%になると書かれています。

解約返戻率とは、元本に対して131.1%になるよということを示しています。
保険会社は本当にややこしく書くのが得意で、最初から利回りで書けよと思うのですが、この解約返戻率も利回りに換算してみましょう。

この解約返戻率を30年間の1年間あたりの利回りに換算した場合、どれくらいの利回りになると思いますか?

利回り換算すると1.74です!!

えっ?積立利率4%で積み立てたのに、1.74%しかないの?
そうなんですね。保険会社の経費部分が多すぎて積立利率の半分以下の利回りになります。

これは詐欺に近いレベル

このように積立利率と実際の利回りは違うことがわかりました。

しかしです!この保険商品のパンフレットには、アメリカの国債の金利と保険の積立利率と並列で比較して米国債より利率がいいでしょ!?とアピールをしています。

アメリカの10年債の金利は1.75%(記事作成時)です。

ほとんど一緒くらいの利回りなのに、まるで自社の商品が米国債の2倍以上も利回りが良いように見せるのは詐欺ではないかと思います。

あえて、どこの保険会社とは言いませんが、こういう販売の仕方をする保険会社を信用することはできませんね。

保険にある予定利率や積立利率は自分たちを良く見せようとする数字ですので、正しい数字に換算しないといけないということを忘れないでくださいね。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

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