楽天証券の確定拠出年金の商品や手数料を徹底評価!SBI証券に勝ちにきてるな、これは

楽天証券の確定拠出年金の商品や手数料を徹底評価!SBI証券に勝ちにきてるな、これは
「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

こんにちは、井上FP事務所の井上です。

2017年1月から個人型確定拠出年金に加入できる人が増えることで、いろんな金融機関が個人型確定拠出年金に参入しようとしています。
そして楽天証券が2016年9月24日から確定拠出年金に参入することが決まっており話題となっていますが、ついに詳細が決まったので今回は楽天証券の確定拠出年金を徹底的に評価したいと思います。

この記事を読むことでこんな効果があります。

この記事を読むことで何がわかる?
  • 手数料はどれくらい必要かがわかる
  • SBI証券やスルガ銀行との手数料の比較を見ることができる
  • 商品ラインナップを知ることができる
  • 各資産ごとの解説が見れる
  • 各資産ごとのオススメ商品を知ることができる

では、さっそく解説していきます。

楽天証券の手数料はSBIを上回る

個人型確定拠出年金に必要な手数料は4つある

まず、個人型確定拠出年金で忘れてはいけないのは、普通の証券口座と違い、手数料が必要になるということです。

必要な手数料は4つあります。

  1. 国民年金基金連合会・・・1,236円(年額)
  2. 事務委託先金融機関(信託銀行)・・・768円(年額)
  3. 運用管理手数料(金融機関)・・・金融機関による異なる
  4. 信託手数料・・・商品によって異なる

まず、1と2ですが、これは個人型確定拠出年金をする以上絶対に必要な費用です。

つまり、どこの金融機関を選ぼうが年間2004円は絶対に必要だということですね。
証券会社ごとに変わるのは、3の運用管理手数料です。

これは個人型確定拠出年金のおすすめはどこ?金融機関の選び方をあなただけに教えますでも書きましたが、金融機関によって年額0円〜5000円弱くらいまでの差があります。

コストはできるだけ抑えておきたいところなので、できれば0円を選びたいです。
上の記事では、楽天証券が参入前だったので、手数料が0円になるのはSBI証券かスルガ銀行だけでしたが、今回の楽天証券が参入したことで変わります。

それは、楽天証券も条件を満たせば手数料が0円になるからです。
その条件もSBI証券やスルガ銀行よりも有利です

気になる楽天証券の条件は?

楽天証券は手数料は、以下のとおりです。

条件 楽天証券口座管理手数料
(月額・税込)
残高10万円以上 無料
残高10万円未満 226円

SBI証券やスルガ銀行と比較するとこんな感じです。

  楽天証券 SBI証券 スルガ銀行
手数料が0円になる条件 残高10万円以上 残高50万円以上 残高50万円以上
条件を満たさない場合 226円 324円 270円

また、楽天証券は「サービス開始記念口座管理手数料無料キャンペーン」というキャンペーンをやっており、 加入すると2017年12月末まで手数料が無料になります。
もし、この無料期間の間に加入して2017年12月までに資産残高が10万円以上になれば、手数料は全くかからないということになります。

追記
楽天証券が2017年05月18日に無条件で手数料を無料にすると発表しました。
同日にSBI証券も手数料を無料にすると発表しました。
つまり、楽天証券もSBI証券も完全に手数料は無料となります。

参考 イデコ手数料、楽天もゼロに SBI証券に対抗  日経新聞社
参考 SBI証券、iDeCoの管理手数料ゼロ 若者を開拓

確定拠出年金を本気で始めるつもりなら、この3つなら最終的には手数料は0円になると思いますが、楽天証券が一番敷居が低いですね。

商品ラインナップは?

続いて楽天証券の商品ラインナップを見ていきましょう。
楽天証券が扱う確定拠出年金の商品数は全部で28個あります。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
国内株式
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.21%
たわらノーロード 日経225 0.21%
iTrust日本株式 0.96%
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> 1.67%
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.65%
国内債券
たわらノーロード 国内債券 0.16%
明治安田DC日本債券オープン 0.65%
国内REIT
三井住友・DC日本リートインデックスファンド 0.28%
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 1.03%
海外株式
たわらノーロード 先進国株式 0.24%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.59%
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド (DC向け) 1.46%
iTrust世界株式 0.96%
海外債券
たわらノーロード 先進国債券 0.22%
たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジあり) 0.22%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券 (1年決算型) 0.56%
みずほUSハイイールドファンド<DC年金> 1.51%
海外REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.30%
国内外 株式 セゾン資産形成の達人ファンド 1.55%
コモディ ティ ステートストリート・ゴールドファンド (為替ヘッジあり) 0.89%
バランス 型
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.72%
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) 1.29%
三菱UFJ DCバランス・イノベーション (KAKUSHIN 0.65%
投資のソムリエ<DC年金> 1.19%
ターゲッ トイヤー
楽天ターゲットイヤー2030 0.92%
楽天ターゲットイヤー2040 0.93%
楽天ターゲットイヤー2050 0.93%
分類 名称 適用金利※
定期預金 みずほDC定期預金
(1年)
0.01%

確定拠出年金の商品ラインナップの良し悪しを決めるのは商品数ではありません。
しっかりと分散投資できるのであれば、5つだけとかでも問題ありません。

確定拠出年金の商品ラインナップの良し悪しを判断するのは、低コストのインデックスファンドが各資産に用意されているか、です。

その点、楽天証券は安心できます。

楽天証券は低コストのインデックスファンドをプッシュしており、HP上でもコストを下げることでどのような効果があるかを書いてくれていたりします。
また、信託報酬ではなく、実質的なコストを書いているのも好感を持てます。

意外と知らない人が多いですが、投資信託は信託報酬とは別に隠しコストと言いますか、表に出てこないコストがあります。
これは、投資信託の運用報告書を見ると知ることができます。

あえて実質的な費用を書いているのは、ラインナップのコストに対する自信なんでしょうかね?
まぁ、消費者にとってはいいことですね。

では、各資産ごとに見ていきましょう。

国内株式

国内株式は以下の5商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
国内株式 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.21%
たわらノーロード 日経225 0.21%
iTrust日本株式 0.96%
MHAM日本成長株ファンド<DC年金> 1.67%
フィデリティ・日本成長株・ファンド 1.65%

楽天証券の確定拠出年金が始まる以前は、SBI証券が一番オススメでしたが一つだけ難ありでした。
それは、国内株式のラインナップがSBI証券は良くないからなんです。

なので、SBI証券を利用するなら国内株式の割合を少なくするか使わないなどの注意点がありましたが、楽天証券のラインナップを見るとわかるとおり、低コストのインデックスファンドがTOPIXに連動する「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」と日経平均株価に連動する「たわらノーロード 日経225」の2本が用意されています。

僕はインデックス投資するのであれば、日経平均株価は対象にするべきではないと思っているので、この中では「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」を選択すべきだと思います。

えっ、なんで「たわらノーロード 日経225」は選ばないの?と思ったかもしれませんね。

僕が「たわらノーロード 日経225」を選ばない理由ですが、日経平均株価は値がさ株の影響を受けやすく、ファーストリテイリング、ソフトバンク、ファナックといった値がさ株の3社だけで日経平均の構成比率は20%弱になります。

値がさ株とは?
1株あたりの株価が大きい株式のこと。値がかさむ株ということ。
具体的には、以下の2社をご覧ください。

  1. 株価10万円×10万株=100億円
  2. 株価1万円×100万株=100億円

株価×株式数がいわゆる会社の値段です。
でも、この場合、1の方が株価の値がかさむため、会社の値段は一緒でも1の方は値がさ株と言えますね。

値がさ株が日経平均株価に与える影響を知りたい人はこの記事を読んでください。

長期的には市場全体に投資をしたい考えの僕にとっては、日経平均株価と連動するファンドは利用価値が低いので、TOPIXと連動する「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」を選択すべきだと思います。

アクティブファンドは、1.5%を超えるファンドが2本もあり、正直選択肢には全く入ってこないですね。

国内債券

国内債券は以下の2商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
国内債券 たわらノーロード 国内債券 0.16%
明治安田DC日本債券オープン 0.65%

インデックスファンドかアクティブファンドかの違いですね。
ここは好みですが、僕だったらインデックスファンドを利用します。

国内債券は、アセットアロケーションの中でいえば守りの位置、サッカーで言うところのキーパーみたいなもんです。

キーパーは守るのが仕事です。
そのキーパーに得点を決めて欲しいと思いますか?

僕はキーパーに高い給料を払ってゴールを決めてもらおうなんて全く思いませんので、国内債券でアクティブファンドは選択肢には入りません。

国内REIT

国内REITは以下の2商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
国内REIT 三井住友・DC日本リートインデックスファンド 0.28%
野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) 1.03%

これもインデックスファンドかアクティブファンドの2択ですね。

ただ、個人的にはREITはいらないかなと思ってます。

例えば、TOPIXに連動するインデックスに投資をするということは日本の会社全体に投資する感覚です。
その会社の財務諸表を見ればわかるんですけど、結構資産として不動産を持っているんですよね。
だから、間接的に不動産に投資していることにもなるし、実際株式とREITは相関性が高いので分散効果はそれほど高くありません。
なので、僕だったら利用しませんが、ここは好みでしょう。

海外株式

海外株式は以下の4商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
海外株式 たわらノーロード 先進国株式 0.24%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 0.59%
ラッセル・インベストメント外国株式ファンド (DC向け) 1.46%
iTrust世界株式 0.96%

これもインデックス中心で、先進国と新興国をどのように配分するかで考えていけばいいでしょう。

先進国は安定的に成長していくイメージで、新興国は不安定だが時折爆発的な成長を見せるイメージですね。
これはあなたがどこにお金を投資したいかという直感的な感覚で選べばいいです。

海外債券

海外債券は以下の4商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
海外債券 たわらノーロード 先進国債券 0.22%
たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジあり) 0.22%
インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券 (1年決算型) 0.56%
みずほUSハイイールドファンド<DC年金> 1.51%

ここは非常に難しいのですが、僕個人としては「たわらノーロード 先進国債券」を選びます。

まず、為替ヘッジありをどう評価するのかですが、そもそも為替ヘッジがなんなのかわからない人もいるので簡単に説明すると、為替による影響を無くすかどうかということです。

為替が動くということは、それにより損得が発生します。

例えば、100円で海外のものを買って円安になって110円の時に海外で買ったものを売ったら、あなたは10円儲かりますよね。
それの逆で損することもあるわけです。
この影響をヘッジ(軽減)しますか?というのが為替ヘッジです。

  為替ヘッジなし 為替ヘッジあり
為替の影響 あり なし
為替差損益 あり なし

では為替ヘッジをするかしないかですが、インデックス投資というのは将来のことがわからないからこそ、市場全体に投資をしようと考えているわけです。
だったら為替差損益もあえてヘッジしなくてもいいのではないかと考えます。

しかし、昔は為替ヘッジすればその分手数料が高くなっていたのですが、この確定拠出年金の2つはコストが一緒なので、好みで選べばいいでしょう。
僕はあくまでも債券はアセットアロケーションの守りの部分だと思っているので、新興国債券は選びません。

新興国債券は先進国債券に比べてリスクが高くリターンも高いですが、アセットアロケーションの稼ぎ頭は株式であり、債券ではないので僕は先進国債券を選びます。

海外REIT

海外REITは以下の1商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
海外REIT 三井住友・DC外国リートインデックスファンド 0.30%

REITについては、さっきも言ったとおり僕は利用しませんが、使いたい人にはコストも低いし、いい商品だと思います。

国内外株式

国内外株式は以下の1商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
国内外 株式 セゾン資産形成の達人ファンド 1.55%

あの直販系投資信託のセゾン投信から「資産形成の達人ファンド」が確定拠出年金で選べるようになりました。
セゾン投信の中野さんとも少しだけお話しさせていただいたこともありますが、セゾンは長期投資を日本に根付かしたいという強い気持ちがあります。
そういう意味では確定拠出年金は長期投資を軸としているので、ベストな組み合わせですよね。

でも、僕この商品好きじゃないんです。
というか信託報酬高いし、普通にアクティブファンドですよね。

まぁ・・・選ばないかなと思います。

コモディティ

コモディティは以下の1商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
コモディ ティ ステートストリート・ゴールドファンド (為替ヘッジあり) 0.89%

金に投資できるファンドですね。

金に投資ってけっこう好みが出ますが、ひとつわかっておかないといけないのは金が価値を生むことはないということです。

会社は業績を上げて配当だったりを支払うことができますが、金は金そのものの価値で値段が付いています。

難しい言葉を使うと株式相場はプラスサムであり、金はゼロサムだということです。

ゼロサムがよくわからない人はゼロサムゲームとは何なのか?を読んでください

それでも金に投資したい人は価値のある投資信託でしょう。

バランス型

バランス型は以下の4商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
バランス 型 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド 0.72%
三井住友・DC世界バランスファンド(動的配分型) 1.29%
三菱UFJ DCバランス・イノベーション (KAKUSHIN) 0.65%
投資のソムリエ<DC年金> 1.19%

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと三菱UFJ DCバランス・イノベーションは様々なインデックスファンドに投資をしているほぼインデックスファンドみたいなバランス型ファンドです。

その他の2つはがっつりアクティブファンドです。

僕が選ぶとしたら、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」ですが、自分で資産配分できるのであれば自分で選んだ方がいいですね。
個人的にDCのバランス型では「マイバランス」シリーズが一番いいと思うんですが、楽天証券には入らなかったですね。

ターゲットイヤー

ターゲットイヤーは以下の3商品です。

分類 名称 イン デックス 実質的な運用
管理費用
(税込)
ターゲッ トイヤー 楽天ターゲットイヤー2030 0.92%
楽天ターゲットイヤー2040 0.93%
楽天ターゲットイヤー2050 0.93%

ターゲットイヤー型投資信託って聞いたことありますか?
これは自動的にリスク資産の組み入れ比率を下げてくれる投資信託です。

【確定拠出年金】資産配分は、年齢に合わせて変えてますか?年代ごとの資産配分も公開で詳しく書きましたが、一般的には年齢が上がるにつれてリスク許容度は低くなります。

これは自然なことで年をとるごとに働ける期間は短くなるので、資産を増やすより守りたいという気持ちが強くなってくるからです。
本来はそれを自分でリスク資産の比率を下げていくのですが、ターゲットイヤーは自動的に行ってくれます。

例えば、ターゲットイヤー2030だと2030年に退職と想定して徐々にリスク資産の比率を下げてくれます。
自分で組み入れ比率を下げることができない人や60歳以降は運用したくない人にはいい商品になるのかと思います。

個人的には楽天証券は一番いい!

ここまで見てもらうとわかる通り、すべての資産にインデックスファンドがあり、無駄のない商品ラインナップです。
SBIは商品数は多いもののいまいちな商品も多く、商品ラインナップ、手数料の両方で楽天証券が勝っています。
個人的には楽天証券がイチオシですね。

個人型確定拠出年金はNISAのように愛称が決まって、これからもっともっと加速していくと思うので今後も気になるニュースがあれば詳しく解説していくので、また読んでくださいね。

あと、ちなみに愛称は『iDeCo(イデコ)』です。

言いやすいけど、ブログを書く側としては打ちにくいのが嫌ですよね・・・
「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
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