【財務諸表の見方】損益計算書では5つの儲けがわかる

【財務諸表の見方】損益計算書では5つの儲けがわかる

昨日の【財務諸表の見方】バランスシートはストーリーで読める!!に引き続き、今回は損益計算書を説明していきます。
バランスシート同様、会社を分析する上で重要ですので、ざっくり何が書いてあるのかを理解しておきましょう。

ちなみに、なぜバランスシートは英語読みで損益計算書は日本語読みなのかと言いますと・・・

貸借対照表は英語でBalance sheet(バランスシート)略してB/S(ビーエス)とも言われます。
同様に損益計算書も英語読みがあり”Income Statement(インカム ステイトメント)”や”Profit and Loss Statement(プロフィット アンド ロス ステイトメント)”略してP/L(ピーエル)なんて言われますが、ぶっちゃけ言いにくいですよね笑

だから、両方とも日本語で貸借対照表と損益計算書という人もいれば、僕みたいに貸借対照表だけバランスシートといい、損益計算書はそのまま日本語でいう人もいます。
まぁ、雑学程度に覚えておいてください。
では本題にいきましょう。

損益計算書は、会社の利益がわかる

まずは、以下の図をご覧ください。

損益計算書 図

簡単にまとめると、損益計算書はこのような流れで書かれており、例外はありますが基本的には上から下に向かって数字が小さくなっていきます。
では、一つずつ見ていきましょう。

売上総利益

売上高から売上原価を差し引いたものが売上総利益となります。
例えば、車を作っている会社であれば車を作るためにかかった原価を差し引いた金額です。

[voice icon=”https://www.fpinoue.com/wp-content/uploads/2015/05/nigaoemaker.png” name=”井上FP” type=”l”]ここで少し質問です。
売上高が10億円のA社と売上高が1億円のB社はどちらが儲かっているでしょうか?[/voice]

正解は、売上高だけではわかりません。
例えば、A社が売上高が10億円であっても最後に出てくる純利益が100万円、B社は売上高1億円でも純利益が5000万円であればB社の方が儲けていることになります。

このように売上高(昔は年商とも言った)は、儲けている目安にならないということです。
パナソニックはよく売上高10兆円を目指すと言いますが、あくまでも売上高は規模を表すだけだということを覚えておいてください。

[voice icon=”https://www.fpinoue.com/wp-content/uploads/2015/05/nigaoemaker.png” name=”井上FP” type=”l”]パナソニックは松下幸之助時代から、5ヶ年計画などで5年で年商220億円から年商800億円にするなどの目標を立てていました。
おそらく、今も売上高を目標とするのは会社の歴史があるからだと思います。
ディスっているわけではありません笑[/voice]

話を戻すと、売上総利益とは売上から原価を引いた金額だということですね。

営業利益

売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いたものが営業利益となります。

先ほど売上原価を差し引きましたが、ものを売るためには原価はもちろん、人や店舗だったりが必要ですよね。
それら原価以外の人件費や店舗代や交通費諸々が「販売費及び一般管理費」に入ります。

つまり、営業利益はものを売るために必要な費用を差し引いた後の金額ですので、営業利益を見ることで本業での稼ぐ力を見ることができます。

経常利益

営業利益から営業外費用と営業外利益を足し引きした金額が、経常利益です。

営業外収益は、利息や配当金など本業以外の収入です。
営業外費用は、銀行からの借入金などの利息などが入ります。
借入金の利息は本業に必要な費用だからここじゃないんじゃないの?と思いますが、会計上ではそのように考えず営業外費用となります。

この経常利益は、企業が経常的に出す利益ですので企業の実力を見る場合などに使われます。

よくニュースで「増収増益」なんて聞きますが、増収は売上高の増加、増益は経常利益の増加を指します。
それほど注目される数字だということですね。

税引前当期純利益

経常利益から特別利益、特別損失を足し引きした金額が税引前当期純利益です。

特別利益、特別損失は名前に特別と入っているくらいですので、今期特別発生した損益です。
特別利益は、工場や不動産を売ったりすると該当します。
特別損失は、工場が災害にあって損失があった場合などはここが該当します。

これらを差し引いたものが税引前当期純利益となり、その名の通り法人税等を引く前の利益となります。

当期純利益

税引前当期純利益から法人税等を差し引くと、当期純利益となります。

ここが、いわゆる株主のものです。
ここまでに従業員の給料や銀行への借入金の返済、税金等、その他諸々全て払いました。
全て払い終えた後のお金は株主のお金となります。
なので、投資家は当期純利益をすごく気にします。

最近、ROE、ROEとよく言いますが、ROEの計算の分子は当期純利益です。

[aside type=”normal”]ROEの説明は別の機会にしますね[/aside]

会社は当期純利益を株主への配当にするのか、またまた自社株買いをして株主に還元するのか、成長のため投資に回すのかを決めます。

まとめ

いかがでしたか?
これだけで損益計算書についてざっくり理解できたと思います。
前回の【財務諸表の見方】バランスシートはストーリーで読める!!と合わせて読んでもらえると財務諸表についてかなり理解を深めることができるのではないでしょうか?

次回は、財務三表の最後であるキャッシュフロー計算書について簡単に説明します。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

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