保険だけではカバーできないリスク

保険だけではカバーできないリスク

こんにちは、カレーなら毎食続いても1週間は食べられる井上FP事務所の井上です。

[voice icon=”https://www.fpinoue.com/wp-content/uploads/2015/05/nigaoemaker.png” name=”井上FP” type=”l”]最後は、もちろんカレーうどんです。[/voice]

今日から6月となりますが、5月は半月間ほど保険の相談スタッフとしてとある企業で従業員の保険相談をしていました。
そこで気づいたことは、ほとんどの人が保険は万能だと思い込んでいることでした。

老後の備えは保険で万全か

医療はバッチリ

一般的に保険で準備するのは、『死亡保障』と『入院保障』と『がん保障』の3つが挙げられます。

現役中の死亡リスクに備えて『死亡保障』を「収入保障保険」や「終身保険」などを使って用意する人が多いです。

そして、若いうちはそれほどリスクは高くないが、高齢になってくるほど病気やがんのリスクが高くなることから一生涯保険料が上がらず保障は一生涯続く「終身医療保険」や「がん保険」に加入します。

死亡保障は60歳を目処に必要は無くなってくるので、老後に残す保険としては「終身医療保険」と「がん保険」のみとなります。

保険料の払い方としては「終身払い(一生涯払い続ける)」と「60歳払込み型(60歳で払い終わる)」の2種類がありますが、僕が今まで見てきた感覚から言えば、圧倒的に終身払いを選択している方が多いです。

僕も終身医療保険のメリットとデメリットまとめで書いた通り、若いうちから60歳払込み型を選択するのはリスクがあり、オススメしていませんので、間違っているとは思いません。

しかし、終身型とは一生涯払い続けないといけないわけですから、夫婦で一人ずつ「終身医療保険」と「がん保険」に加入していて、1人あたり2つの保険料が5000円だとすると夫婦で保険料は1万円となります。

[aside type=”normal”]加入時期によりますが、この保険料だと入院したら5000円、がんと診断されたら100万円、その他手術給付などがついているような保障内容だと思います。[/aside]

これを年金生活になっても払い続けるわけですね。
保障内容としては手厚いですが、保険料は気になるところです。
所得水準によって高いか安いかの判断は別れると思いますが、個人的には年金生活で毎月1万円の保険料は安くない水準だと思います。

しかし、このような保険をすでに用意できていても退職前の従業員の方の多くが、これだけじゃ不安だから入院給付を手厚くしたい、がんの通院の保障も付けておきたいと言われます。

たしかに不安を言い出すときりがないのですが、保険料とのバランスもあるし、何よりもほとんどの方が介護や長生きのリスクに対しての備えをしようとしないことに驚かされます。

医療保険でカバーできない介護や長生きリスク

医療保険は病気や怪我の入院だけしか保障しませんし、がん保険はその名の通りがんのみを保障します。
反対に言うと、毎月1万円の保険料を払っても、病気や怪我以外の保障は用意できていないことになります。

老後には病気入院以外にも、介護状態になる可能性もあれば健康で長生きする可能性もあります。

介護に対して不安であれば、介護状態になれば終身年金として給付のある民間の保険も存在しています。
保険料は決して安くなく、要介護2などの支給要件があったりしますが、そういった商品で介護に備えるというのも一つです。

しかし、要支援程度の状態であれば保険給付は受けられないのがデメリットです。

実際に僕が一番老後のリスクだと思っているのは、民間の保険でもカバーできない軽度の介護状態などにかかる費用です。
これに関しては、備える方法は貯蓄のみだと思います。

長生きリスクも同様です。
毎月、年金生活で貯金ができる生活であれば長生きに対して不安視する必要はありませんが、貯蓄を切りつづして生活をしているのであれば長生きのリスクは小さくはありません。

そして長生きに対する保険はありません。

つまり、何が言いたいかというと保険だけで全てを賄うことはできないから貯蓄でカバーするという考え方も持つことが大切だということです。

僕は保険ではなく貯蓄で対応することを推奨していますが、多くの人にとって受け入れがたいことは理解しています。
しかし、もう少し保険と貯蓄のバランスを考えてもらえたら、様々なリスクに幅広く備えることができるのになぁと常々思っています。

一度、自分が入っている保険を老後まで続けて保険料は払えるのか、どんなリスクに対して備えがないのかを考えてみてはいかがでしょうか。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

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