ジュニアNISAが学費準備に不向きな3つの理由

ジュニアNISAが学費準備に不向きな3つの理由

こんにちは、井上FP事務所の井上です。

今年からジュニアNISAが開始されることでジュニアNISAを使って学費準備をしようと考える人もいてるかと思いますが、僕は個人的にはジュニアNISAは学費準備には不向きだと思っています。

その理由はなんでしょうか?

そもそもジュニアNISAとは?

簡単に言うと、NISA(少額投資非課税制度)の子供バージョンです。

NISAを簡単説明

NISAとは口座の名前であり、NISA口座では年間120万円の枠を用意されていて、その中で金融商品を購入することができます。
年間120万円なので、毎月10万円ずつ投資信託を12ヶ月に分けて購入したり、120万円以下の個別銘柄を購入したり、年間120万円以下であれば何を購入してもいいです。

そして、NISA口座で購入した金融資産で利益が出た場合には、利益に対する税金を非課税にしてあげるよという制度です。

本来は、利益に対して20%(正確には、20.315%)課税されるので、利益が出ていれば非常に大きいですね。

ジュニアNISAはNISAの子供バージョン

ジュニアNISAとは、上で説明したNISAの子供バージョンです。
NISA口座を利用することができるのは、20歳以上となっています。

ジュニアNISAは、対象は0歳〜19歳とNISAを利用することができない子供を対象に設立されました。
とはいえ、0歳児に運用指示は難しいでしょうから、管理するのは親権者などとなっています。

制度の仕組みはNISAと同様に非課税です。
年間の金額は120万円ではなく80万円となっています。

他にも特徴はありますが、僕が学費準備に不向きというのは、これからお話しする特徴が理由です。
では、ひとつずつ見ていきましょう。

ジュニアNISAが学費準備に不向きな理由

18歳まで引き出しができない

ジュニアNISAでは、18歳未満(正確には、高校3年生の12/31まで)の引き出しに制限がかけられています。

近年の大学受験は、年々受験の時期が早くなっており、できるのであれば17歳時点に学費の2/3を目標に準備をしておきたいところです。

[aside type=”normal”]文系であれば学費は400万円前後なので、2/3だと約270万円。
理系であれば学費は600万円前後なので、2/3だと約400万円です。[/aside]

17歳時点で用意しておきたい理由は、大学入学までに入学金や前期授業料など様々な費用が必要となるからです。

目安としては、全体の3割くらいです。
文系なら入学までに120万円ほど、理系なら180万円ほどが必要になります。

学費をジュニアNISAで用意した場合、18歳まで引き出しができないため、入学金などの支払いなどに困る可能性があります。

[voice icon=”https://www.fpinoue.com/wp-content/uploads/2015/05/nigaoemaker.png” name=”井上FP” type=”l”]もちろん、余剰資金があって引き出しまで違う資金から立て替えができるのであれば、心配はありません。[/voice]

積立の準備が難しい

ジュニアNISAは、年間80万円の枠が2016年〜2023年の8年間しか用意されていません。

合計すると、640万円の枠が用意されているわけですが、積立できる期間が限られているということですね。

例えば、子供が0歳の時にジュニアNISAを始めて積立ができるのは0歳から7歳までであり、8歳〜18歳までは運用のみとなります。

つまり、学費準備でよくある0歳〜17歳まで毎月積み立てをしていくような学費準備の方法はできないということになります。

リスク資産での運用となる

最後は、NISAということで基本的にはリスク資産での運用なので元本保全性がないということです。

NISA同様、ジュニアNISAでも購入できるものは株式や投資信託となります。
投資信託の中には、債券型の商品もありますが、それだったら変動10年の国債などを使えばいいと思うので、わざわざジュニアNISAを利用する必要がありません。

僕は、学費準備だけはリスク資産での運用に否定的です。
その他の目的であれば、なんとも思わないのですが、教育資金だけは「いいんじゃないですか」と言えません。

それは、教育資金だけは時期をずらすことができないからです。

家を買うためにリスク資産で運用は、全然悪くないし、むしろいいと思います。
旅行にためにリスク資産で運用もいいと思います。

これらは、いざとなれば時期をずらせます。
買うのを遅らせる、旅行行くのを諦める、海外旅行を国内旅行にするなどの対応ができます。

しかし、教育資金だけは無理でしょう。
子供に運用失敗したから奨学金借りてくれとは言いにくいでしょうし、運用失敗して教育ローンを利用するのも本末転倒です。

まとめ

これら3つの理由から、ジュニアNISAは学費準備には不向きだと考えます。

もちろん、全部学資保険とかを利用しろというつもりはありません。

例えば、必要な学費の2/3はすでに準備できている、もしくは元本保全性の高い商品で準備している場合に、残りの1/3をリスク資産で運用するのであれば、いいと思います。

もちろん、運用にリスクはつきものですから、最悪教育ローンを借りる覚悟も必要です。

そこまで理解している方であれば「いいんじゃないですか」と言えますが、多くの方の場合、良いように解釈されるので、そういった場合にはお勧めはしません。

自分にとって、良い選択なのか?で考えてくださいね。

ちなみに、金融庁のチラシなどには教育費準備に・・・とは一言も書いていません。
教育費準備に・・・と言っているのは、手数料が欲しい金融機関です。
金融庁の目的はあくまでも高齢者のお金を若い世代へ循環させたいということですから、そもそもの制度が教育費準備に適していないのかもしれませんね。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

詳しいプロフィールは こちら

ブログの更新情報は各種SNSでチェックできます!

僕の確定拠出年金のノウハウを全て、しかも無料で配布することにしました

確定拠出年金の本はたくさん出版されていますが、
そのどれもが具体的ではありません。

なので、僕が確定拠出年金の運用をするための
具体的な手順を冊子にまとめました。

そのボリューム70ページ以上です。
ボリューム満点のE-BOOKになりました。

確定拠出年金の運用ができずに悩んでいるなら、
すぐにダウンロードしてください。

今なら、ここではお伝えできない特典もついています!

詳しくは、E-BOOK最後あたりを見てください。

僕の確定拠出年金のノウハウを全て、しかも無料で配布することにしました