先進医療特約は必要か?

先進医療特約は必要か?

近年では医療保険には間違いなくついている先進医療特約。
先日、先進医療特約がないと医療保険に入る意味がないと言われている方からご相談を受けました。
果たして先進医療は必須なのか?
今日は、先進医療についてデータを使って検証していきます。

先進医療とは?

現在、先進医療は108種類あります。(平成27年6月1日現在)
また、厚生労働省の先進医療の定義は以下の通りとなっています。

先進医療は、健康保険法等の一部を改正する法律(平成18年法律第83号)において、「厚生労働大臣が定める高度の医療技術を用いた療養その他の療養であって、保険給付の対象とすべきものであるか否かについて、適正な医療の効率的な提供を図る観点から評価を行うことが必要な療養」として、厚生労働大臣が定める「評価療養」の1つとされています。

引用 厚生労働省 先進医療の概要について

まぁ、簡単に言うと厚生労働省が認めた「高度な医療技術を用いた治療方法」です。

なぜ先進医療を認定しないといけないのか?

日本では、基本的に混合診療は認められていません。
混合診療とは、健康保険対象の治療と健康保険対象外の治療を同時に受けることを指します。

しかし、それでは患者にとって満足いく治療ができないということで特例として認める「先進医療」ができました。
これによって、健康保険対象部分は3割負担となり、先進医療部分は健康保険対象外なので全額負担ですが、特別に混合診療が認められています。

※ちなみ健康保険対象外の治療は「自由診療」と呼ばれ、治療費は全額自己負担です。
あまり浸透していませんが、がん治療などでは多いです。
私の聞いた話では、余命を宣告された方が自由診療を受けて余命以上に生きられた方の話もお聞きしたことがあります。

がんも先進医療で完全に治る!?

この先進医療、その名のとおり最先端の治療方法であり、すべての病気に有効なのか?
答えはNOです。

先進医療といえば、がんの治療方法が有名ですね。
例えば、「重粒子線治療」や「陽子線治療」はなんとなく聞いたことのある方も少なくないのではないでしょうか。

では、これら治療方法はがんを完全に治す夢の治療方法かというと残念ながらそうではありません。
がんの部位によっては、先進医療ではなく投薬などの治療方法の方が適していることもあるそうです。

また、重粒子線治療などは治療費が約300万円必要になり、全額自己負担となるため、絶対に先進医療特約が必要と言われますが、一体どれだけの人が使っているのでしょうか?

たった0.08%!?

0.08%.001

重粒子線治療を利用されたのは、平成25年度で1286名です。
平成25年度先進医療技術の実績報告(平成24年7月1日~平成25年6月30日)より

現在、がん治療を受けている方は約150万人と言われています。
つまり、150万人のうち、約1300人が利用しているので確率は0.08%です。

決して、多いとは言えませんね。
もちろん、低い確率であっても自分はならないと決まったわけではありませんので、最終的には自己判断となりますが参考にしてもらえたらと思います。

ちなみに、先進医療のうち有名なものは重粒子線治療などの高額なものばかりですが、先進医療の治療費の平均は約50万円です。

いったい誰が不安を煽って新しい保険に入らそうとしているかはわかりません・・・が、不安などの感情だけで購入することは損をする確率を高めますので、しっかりと考えた上で選択することをお勧めします。

また、先進医療特約の保険料は約100円です。
それで2000万円まで保障するというのですから、保険会社が払う確率を低く見積もっているという証拠でもあります。

まとめ

今から新たに保険に加入される方は、保険料も安いのでつけてよいと思います。
昔に保険に加入している方で先進医療特約が付いていない方は、今の保険を辞めてまで再加入するほど気にされなくてもよいかと思います。

わずかな保険料で大きな保障を買う、まさに本来の保険らしい特約ですが、僕はおまけ程度に捉えています。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

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