短期売買は税金の分だけ損をする。20%の課税を甘く見てはいけない

短期売買は税金の分だけ損をする。20%の課税を甘く見てはいけない

株式投資をする方にも様々なスタイルの方がいます。
1日の中で何回も取引をし市場が閉まるときには株式を保有せずに終了するようなデイトレーダーや、デイトレーダーほど短期ではなく数日間だけ保有するスイングトレーダー、これら短期のスタイルに対し、超長期保有といって何十年と保有するスタイルもあります。
超長期保有でいうとウォーレンバフェットが有名で、最近では保有期間は「永久」とも言っています。

これら様々なスタイルがあり、投資の神様はご存知の通り、株式投資で成功していますし、反対のデイトレーダーでも成功した有名人は数多くいます。
自分が信じた投資スタイルで運用をすればよいと思いますが、事実として言えることは短期売買は税金の分だけ損をしているので、長期投資より多くのリターンを出さないと長期投資には結果として負けるということです。

では、どういうことなのか説明していきます。

儲けには20%の税金がかかる

まず、株式の利益には2種類の儲けがあります。
1つは「配当」です。2つ目は「値上がり益」です。
これらは共に20%(正確には20.315%)の税金が課税されます。

今回は「配当」はさておき、「値上がり益」に注目していきます。

「値上がり益」は、利益が確定した時の年に課税されます。
例えば、あなたが1月に100万円で投資した株式が6月時点で200万円になっていたとしても、この時点で売らなければ1円も儲かっていることにはなりませんよね。
パソコンやスマホの画面では100万円の儲けとして出ていようとも、手元に入っていないため課税対象ではありません。

しかし、100万円の利益を確定させたい!と思い、株式を売却すると、そこで100万円の利益が手元に入ってきたことになります。
ここで初めて課税対象です。
もし、その後に取引がなければ100万円に20%の税金が課税されます。

年内に何度も売買していたら、1年間のプラスマイナスを計算し、利益が出ていたら20%の課税です。
つまり、売却すると来年に持ち越せるのは税引き後の80%の利益となります。

比較してみよう

では、実際に利益を確定しない長期投資と1年ごとに税金が課税された場合で比較してみましょう。

売買手数料や信託報酬などを無視して、同じ期間運用をし、同じリターンを出したものとして比較します。

条件 ※ともに同じ条件
  • 原資は100万円
  • 投資期間は20年
  • 年間リターンは10%

長期投資で課税の繰り延べをした場合

こちらは、原資100万円に1年間で10%の利益がつくので、1年後には110万円です。
そして翌年は110万円に10%の利益がつくので、2年後には121万円です。
単純な複利計算ですね。

この結果、100万円の原資が10%のリターンで20年間運用した場合は、トータル6,727,500円となります。

[aside type=”normal”]あとで表で比較しますので、さらっと読んでください。[/aside]

最終的に売却すると、6,727,500円から原資の100万円を差し引いた利益に20%の課税がされ、手元に残るお金は課税後の利益4,582,000円+原資100万円の5,582,000円となり、利益率は458.2%となります。

短期売買で毎年課税される場合

こちらは、原資100万円に対して1年間で10%の利益で10万円ですが、20%の課税がされるため来年に持ち越せるのは8万円です。
来年は108万円の原資でスタートします。
翌年は108%の10%なので、10.8万円の利益ですが20%の課税をされるため86,400円を持ち越します。

この結果、100万円の原資が10%のリターンで毎年課税されて20年間運用した場合は、最終年の利益への20%の課税も含め、トータル4,660,957円(原資100万円含む)となり、利益率は366%となります。

結果は、なんと100万円近い差に!!

結果をまとめると以下のようになります。

  長期投資  短期投資  差
原資 100万円  100万円  なし
リターン 10%  10%  なし
運用期間 20年  20年  なし
翌年繰り越せる利益率 100%  80%  20%
課税のタイミング 売却した20年目のみ 毎年  
20年後の課税後の利益 4,582,000円 3,660,957円  921,043円
利益率 458.2%  366%  92%
[voice icon=”https://www.fpinoue.com/wp-content/uploads/2015/05/nigaoemaker.png” name=”井上FP” type=”l”]上記のように同様のリターンを出した場合、税金の影響で利益率にして92%もの差が発生します。
つまり、短期売買するということは税金分は複利の効果を押し下げるということですね。[/voice]

この記事は、短期売買が良くないということを言っているのではなく我が国の税法上、短期売買は不利な状況にあるということです。
短期売買をして利益をあげる場合は、税金分以上リターンを上げないと長期投資に劣るという結果になります。

[aside type=”normal”]上記のケースの場合
短期売買の方は毎年12.5%のリターンを出して初めて長期投資と同じ結果となります。[/aside]

このような税金や今回は触れなかった手数料などを考えると、インデックスファンドを使った長期投資というのは非常に理にかなった無難な投資手法だと言えますね。

[kanren postid=”1440″]
「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

詳しいプロフィールは こちら

ブログの更新情報は各種SNSでチェックできます!

僕の確定拠出年金のノウハウを全て、しかも無料で配布することにしました

確定拠出年金の本はたくさん出版されていますが、
そのどれもが具体的ではありません。

なので、僕が確定拠出年金の運用をするための
具体的な手順を冊子にまとめました。

そのボリューム70ページ以上です。
ボリューム満点のE-BOOKになりました。

確定拠出年金の運用ができずに悩んでいるなら、
すぐにダウンロードしてください。

今なら、ここではお伝えできない特典もついています!

詳しくは、E-BOOK最後あたりを見てください。

僕の確定拠出年金のノウハウを全て、しかも無料で配布することにしました