予定利率のウソ

予定利率のウソ

保険商品には、必ず予定利率というものがあります。
この予定利率を銀行等の利率と単純比較している人がいてるのですが、それ間違いです。
勉強不足な保険営業マンも実は知らない予定利率の話を今日はしたいと思います。

そもそも保険料の内訳は?

よく終身保険などは貯蓄性があるから掛け捨てではないですよ、なんて言われますが、払っている保険料のどの部分が貯蓄されているかご存じでしょうか?
保険料を大きく分けるとこのようになります。

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付加保険料

簡単に言うと、保険会社の経費です。
保険を販売するための従業員のための費用などが付加保険料となります。

純保険料

保険を契約している人に対して、保険金を支払うために貯めておいたりするのが、純保険料です。
簡単に言うと、経費を引いた「原価」というとわかりやすいかと思います。
純保険を細かく分けると、貯蓄部分と死亡時に支払うための部分にわかれています。

予定利率は貯蓄部分のみ掛かる

このうち、予定利率とは「純保険料」の貯蓄部分にのみ掛かります。
そりゃそうなんですが、
「この商品は、貯蓄性があって予定利率が1%くらいあるので、銀行に預けているよりいいですよ!!」
なんて言われたら、銀行の利率と単純比較してしまいそうなので、注意ですね。

実際に金融機関では定期預金が満期になった人に対して個人年金や終身保険などが上記のようなセールスで販売されているようです。
間違えないように注意が必要ですよ。

そして、大事なことがもう一つあります。
とっても大事です。
それは、「単利」だということです。

予定利率は単利

残念なことに保険商品の予定利率とは「単利」なのです。
終身保険などは死亡保険金の準備部分が多くを占めるため、貯蓄効率は低くなります。
これは実際の保険商品で検証すれば、すぐ分かります。

例えば、A生命のドル建終身保険で見てみましょう。

  • 契約年齢 30歳
  • 払込期間 15年
  • 月払い保険料 238.4ドル
    (円換算時29561円)
  • 積立利率 3%
  • 払込保険料総額 42912ドル
    (円換算時 約532万円)
  • 60歳 受け取り金額 57333ドル
    (円換算時 約711万円)

※円換算は全て124円とします。

ドル建終身保険は利率がいいと好評ですが、実際に上記商品を60歳時受け取り金額を複利で検証してみましょう。

検証結果・・・

複利換算したところ、約1.3%でした。

・・・低すぎですね。
為替リスクを追いながら、1.3%。
2015年8月1日時点の10年ものの米国債の利率は2.19%です。

米国債の過去を見ると、最低利率は1.39%でした。
世界金融危機の後で、国債が買われ過ぎた時期です。
その利率より少ないという現実です。

保険とは割の悪い貯蓄である

ドル建終身保険などは、「保障」目的以外の貯蓄目的で加入される方が多いのですが、決して金融商品としては優れている商品ではありません。
元本の保全性をどうしても守りたいと思うのであれば選択肢に入りますが、そうでなければ避けるべき金融商品です。
※正確に言うと、元本を守りたいのなら為替リスクのある商品なんて選んではいけません。
為替リスクを許容できるのであれば、素直に米国債を買いましょう。

しかし、割の悪い金融商品なのは当然といえば当然なのです。
保険である以上、「保障」が付いているのですから投資信託等と比較すれば利率が低いのは当然です。
が、消費者である私たちはそれを理解して選択する必要があります。

知識不足の保険の営業マンの言葉を鵜呑みにしてはいけません。
営業マンとの上手な付き合い方は、提案をしてもらうまで、です。
提案された情報や商品が自分にとって利益になるのかは 、自分で判断しないといけません。

【おまけ】仮に3%で運用していたら・・・

65歳時点の受け取り金額は、85383ドル。
つまり、円換算すると約1024万円です。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

詳しいプロフィールは こちら

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