安全資産があなたの長期投資を助ける

こんにちは、昨日仕事から帰ってきて冷蔵庫を見るとビールが無くて、ショックを受けた井上FP事務所の井上です。
[voice icon=”https://www.fpinoue.com/wp-content/uploads/2015/05/nigaoemaker.png” name=”井上FP” type=”l”]飲みすぎ防止のために買い溜めをしないのですが、なかった時のショックは半端ないです・・・[/voice]今日はポートフォリオの話です。
投資をする際には生活防衛資金を除いた余剰資金ですることで鉄則ですが、ポートフォリオを考える際には生活防衛資金の現金等とリスク資産である株式などは一緒に考えるべきでしょうか?
一緒にするとリスク資産の割合が大きくなる
正しいリスク許容度で商品を選択できない
例えば、生活防衛資金として1年間の生活費、まぁ200万円くらいがあったとしましょう。
そして余剰資金が300万円あった場合、500万円を一つのポートフォリオとするのと余剰資金の300万円のポートフォリオとどちらで考えるべきでしょうか?
僕は生活防衛資金を除いた300万円を一つのポートフォリオとして考えるべきだと思います。
なぜか?
一つは、生活防衛資金を含んだポートフォリオの場合、本人のリスク許容度以上にリスクの高いポートフォリオになる可能性があるからです。
500万円のうち、200万円は生活防衛資金ですから現金等となります。
つまり500万円の40%は安全資産となります。
残り60%を海外株式などのリスク資産にしたとして、期待リターンを5%とした場合、ポートフォリオ全体の期待リターンは、3%(5%×60%+0%×40%)となります。
全体としてはリターンが低くリスクも低いように感じるかもしれませんが、実際に金融資産だけのポートフォリオで見れば大きなリスクを取っていることになり、自分のリスク許容度を超えている可能性があります。
安全資産は心の拠り所
生活防衛資金をポートフォリオに入れない理由の2つ目は、生活防衛資金は安心を生む大切なお金だからです。
リスクにさらされない資産が手元にあることは非常に安心感を生みます。
バビロンの大富豪でも言われているように、『安心なくして我々は生きていけない』ということです。
どれだけ相場が崩れても影響のない資産が手元にあるということは非常に安心を生みます。
暴落などが起きた場合、ポートフォリオの資産バランスは自分が望んだバランスと変わります。
具体的には株式の比率が少なくなるので、株式の比率を戻すためにリバランスをする必要があります。
もし、生活防衛資金をポートフォリオに入れたら、現金を減らして株式を買い増す必要性が出てきます。
これでは、せっかくの生活防衛資金なのに市場の影響を受けてしまっていることになり、本当の生活防衛資金とはなり得ません。
だから、生活防衛資金は必ず安全資産としてポートフォリオから外しておくべきなのです。
そして、余剰資金でリスク許容度に応じて債券や株式などを組み合わせて分散投資していく必要があります。
長期投資で大切なことは、安心して長く続ける仕組みを作ることですから、生活防衛資金をしっかりと手元に残しておくということは長期投資をする上でとても重要なことなので、忘れないでくださいね。
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