がん保険は必要か?治療費はいくら必要?

がん保険は必要か?治療費はいくら必要?

「2人に1人はがんになる」
この言葉は日本国民のほとんどが知っているのではないでしょうか?
しかし、がんに必要な費用などはご存知でしょうか?
ただ漠然と「2人に1人ががんになるから・・・」と、がん保険に加入するのではなく、いくら必要だからがん保険に加入するようにしましょう。

本記事では「がんになるといくら必要なのか?」「がん保険は必要か?」そして、最後は「いくつからがんになりやすいのか?」を検証していきたいと思います。
これを読めば、がんの費用についてかなり詳しくなれますので、曖昧なままがん保険に加入している人は是非読んでください!

がんについて

日本人であれば他人事ではない「がん」という病気。
もちろん、私も他人事ではないと思っています。
そして、いつかがんになるのだろう、と考えています。

しかし、がんを不安に感じられる方のほとんどががんに必要な治療費を知りません。
CMや周りの話を聞いて、なんとなく「がん保険」に入っている人が多いのが事実です。
保険の営業マンもなんとなく「がん保険」を勧めるのです。
その現状をどう思いますか?

私は、保険や投資信託を「なんとなく」選ぶことを贅沢だと考えています。
その根本には、よくわからないものを買ってはいけないと考えているからです。

よく考えてください。
「よくわからないけど、とりあえず買っておく」
これって、すごく贅沢な選択ではないですか?

僕は役者時代から、本当にお金がなかったのでお金を払うたびに「なぜ、これだけ高いのか?」などのサービスに対する対価に疑問を持っていました。

だから、保険に対しても感情論ではなく事実をもとに考えます。
保険の基本中の基本ですが、万が一の際に費用に困らないために保険に入るのです。
万が一の際にお金があるのであれば、保険は不要です。

よって、保険が必要かどうかを判断するためには万が一の費用を知る必要があります。

長い前置きとなりましたが、この考え方を理解できない方は保険で損をしても仕方がない方となります。
コストに対する対価に真剣に考える私が「がん保険」について本気で考えてみましたので、ぜひ一読いただけたらと思います。

がんに必要な費用

まず、先にお聞きしたいのは「がん」の治療に必要な費用はいくらだと思いますか?
実は、がんになったことのある方とがんになったことのない方では費用に対する考え方が大きく異なります。

アフラックが行ったがんに対する調査結果があり、同調査ではがんになった人とがんになっていない人にガンの費用についてアンケートを取っています。
今回は、同調査をもとに話をしていきます。

まずは、同調査によるがんになったことのない人たちのガン費用に対するイメージから見ていきましょう。

がん費用 非患者

このグラフを見ると、約50%の方が300万円は必要と感じていることがわかります。
たしかにこう見ると、多くの方が300万円も必要と感じているのであれば、ガン保険も必要だとわかります。
では、続いて実際にがんになった人のアンケートも見ていきましょう。

ガン費用 ガン患者

こちらでは、なんと約70%のガン患者が100万円以下で済んだとの結果が出ています。
驚くことに85%の方は200万円以下で治療できたということです。

このように、がんになったことのない方は、がんになると約300万円必要と考えているのに対し、がんになったことのある方は70%の方が100万円以下をいう結果となりました。
この時点で200万円の差が発生します。
それゆえ、がん保険に入っているのにもかかわらずまだ不足していると考える方が絶えないのですね。
つまり、がんの治療の備えとしては200万円ほどの現金があれば、がん保険は必須ではないと言えそうです。

部位ごとの治療費は?

しかし、がんは部位によって必要となる治療費も異なります。
そして、女性であれば気にされている「乳がん」や「子宮頸がん」などは治療費がどれほど必要になるのでしょうか?
部位による治療費を詳しく知りたい場合は、以下のサイトをご利用ください。

がん治療費.com

上記サイトでは治療費、そして自己負担金額を知ることが可能です。
では、「乳がん」の治療費を見ていきましょう。

乳がんの治療費

同サイトで乳がんの治療費を確認するとこのようになります。

【乳がん:温存手術・術後再発予防抗がん剤・放射線治療費構造①】

異なる治療法では、以下のとおりとなります。

【乳がん:温存手術・術後再発抗がん剤・放射線治療費構造②トラスツズマブ使用】

自己負担金額はいくら?

上記の図を見てみると、下の部分に自己負担の金額が書いてあり、高額療養費制度を活用しているので1年目の自己負担金額は治療方法が異なった場合でも50万円〜65万円ほどとなります。

2年目〜5年目の合計も40万円〜60万円ほどとなっており、合計すると・・・
90万円〜125万円となります。

相場は100万円前後か?

先ほど、がん治療費.comでも確認したとおり100万円前後となり、アフラックの統計とほぼ同額となったことから、相場としては100万円前後と言えそうです。
民間保険会社のがん保険の一時金の金額が100万円というのも、これら相場から判断されているのでしょう。
しかし、がんには再発リスクが存在しますし、治療法によっては100万円以上必要になる場合もありますので、一概には言えません。
あくまでも参考として治療費の相場として受け取ってください。

転移したりしたら、もっと必要なんじゃないの?

このような不安を持っている方も少なくはないでしょう。
実際に、僕の親戚はがんが全身に転移して最終的にがんで亡くなりました。
もし、転移した場合、100万円が何度も必要になるわけですから保険で賄う必要も出てくるかもしれません。

そのようなリスクに備える場合には、一時金が何度も受け取れること、そして「条件」をよくチェックしておいてください。
今のがん保険は、再発した場合に再度一時金を支払うような仕組みになっていますが、その多くが最初に一時金を支払ってから2年経たないと給付されない仕組みになっています。

これでは、再発リスクへの備えが少ないです。
中には毎年受け取れるものもありますので、是非そのような保険を選んでください。

がんになる確率

日本国民の2人に1人はがんになるというセールストークの数字のロジックは、様々な方が指摘されていますが、本記事でもおさらいしておきましょう。

参考としたのは、国立がん研究センター 最新がん統計です。
こちらで参考とするのは、0歳児が将来がんに罹患する確率です。

がん診断率 男性がん診断率 女性

こちらをみていただくと、男性は生涯で62%、女性で46%、2人に1人ががんになるというのは本当のようです。
しかし、がんにかかる確率を見ると男性では60歳代で8%と、思っていたよりも低い確率です。
男性は60歳以降ががんのリスクが高くなるようです。
女性は40歳代では2%と決して高くはありませんね。

以下の図は、同研究センターのものですが、どの部位のがん罹患が多いかを年齢別で確認することができます。
40歳〜60歳の女性のがんの多くは女性特有のがんであることがわかります。
(ピンクは乳がん、橙色なども女性特有のがん)

がん罹患率 年齢別

つまり、40歳、50歳代の女性は、がんの確率は決して高くはないが、男性と比較すると高く、かつ、がんになると女性特有のがんの可能性が高いことがわかります。
北斗晶さんのニュースを聞いた時、私もすごくショックでしたが統計上では決して高くない確率だったということですね。

まとめ

本記事で検証したところ、一生涯でがんになる確率が50%以上ということも本当だということがわかりました。
また、がんになると治療費用の相場は100万円前後ということがわかりました。
つまり、貯蓄として200万円程度(100万円では心細い)があれば、がん保険ではなく貯蓄で対応することもできそうです。
老後に向けてしっかりと貯蓄をできる人は貯蓄対応、貯蓄できる自信がない人にはがん保険、このような線引きができそうです。
がん保険のほとんどが掛け捨てですので、貯蓄で対応できるなら貯蓄の方があらゆるリスクにも備えられるので便利かとは思います。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

詳しいプロフィールは こちら

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