家計の見直しというと今までは保険の見直しが主流でした。でも今は通信費の見直しの方が圧倒的に効果があります。
通信費の見直しをちゃんとすれば一家の通信費を1万円以下にすることだって可能です。実際、我が家は夫婦2人共働き世帯ですが、夫婦2人のスマホと家のネット代込みで1ヶ月8000円くらいしか通信費を払っていませんから。
この記事では我が家の通信費事情とともに通信費をどう見直しできるかをお伝えします。
- 井上家の通信費事情を知れる
- 一般的な家計は通信費をどれくらい払っているかが知れる
- 格安SIMについてメリットデメリットが知れる
- 大手キャリアと格安SIMを比較して、どれくらい安くなるかがわかる
一体みんなはどれくらい通信費を払っているのか?
通信費に限らず保険もそうですけど、みんなどれくらい使ってるかって気になりますよね?僕もこの記事を書くために統計データを探したんですけど、けっこういろんなところが通信費に関するアンケートをとってました。
この記事では見つけた統計データを3つ紹介しますね。
- NECビッグローブ「スマートフォン利用状況アンケート」
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スマートフォン利用者の概算平均月額利用料は6,785円(注1)、5割強が「月額7,001円以上」と回答。「月額9,001円以上」はAndroid利用者が多く(Android:24%、iPhone:14%)、「月額5,001~7,000円」はiPhone利用者が多い(Android:24%、iPhone:39%)という違いがみられました。
- ヤフーのアンケート調査結果
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さらに、インターネット回線の1ヶ月あたりの平均通信費について聞いたところ、平均価格はインターネット回線が「5,181円/月」、携帯電話・スマートフォンが「11,841円/月」との結果になりました。仮に両方とも支払っていると想定すると、ひと月あたりの平均支出が1万7,000円を超えてしまうということになります。
データ元 【ネット利用と節約に関する意識調査】ネット回線、3人に1人はやってしまう “なんとなく契約”!やっぱり高い(68.4%)通信費。契約後のプラン変更「経験なし」が6割
- MMD研究所の調査結果
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■ 現在支払っているスマートフォンの平均月額料金は6,823円、
大手3キャリアユーザーは平均7,433円、格安SIMユーザーは平均2,067円■ スマートフォンの適正だと思う月額料金は平均4,066円、
大手3キャリアユーザーは平均4,371円、格安SIMユーザーは平均1,723円■ 現在利用しているスマートフォンの端末代金、平均金額は52,369円
■ スマートフォン端末に支払ってもよいと思う平均金額は26,450円
データ元 現在支払っているスマートフォンの平均月額料金は6,823円、大手3キャリアユーザーは平均7,433円、格安SIMユーザーは平均2,067円
大手キャリアを使っている人は7000円〜8000円が相場
上記アンケートからわかるように平均すると7000円〜8000円が平均のようです。実際に僕ら夫婦も以前はauを使ってましたが、2人とも7000円前後だったので肌感覚的に合ってます。
平均7000円〜8000円だとすると2人で16000円、ネット代を合わせれば2万円になりそうですね。いや高いですね。
はっきり言って高い!もっと安くしましょう。
安くしたいなら迷わず格安SIMを使おう
MMD研究所のアンケートで少し出てきましたが、通信費を安くしたいなら迷うことなく格安SIMを使いましょう。我が家も格安SIMを使っているので毎月の通信費を1万円以下に抑えられています。
格安SIMって何?
格安SIMって何かって話なんですが、めちゃめちゃ簡単に言ったら”ちょっと速度が遅いけど値段が安くなる”っていうのが1番しっくりくる説明です。
スマホを使うときには、スマホにSIMカードという通信を行うためのカードを指します。これがないとWi-Fiがない限り、ネットを使うことができません。
このSIMを格安で使えるのが格安SIMと言われるものです。
僕ら夫婦はmineoという会社の格安SIMを使っています。
しかし、値段が安いということには色々とデメリットもあります。では、メリットとデメリットを見ていきましょう。
格安SIMのメリット
安い!!本当にこれに尽きます。大手キャリアだと月8000円くらいだとしても格安SIMだと2000円以下に抑えることが可能になります。
格安SIMのデメリット
色々とありますが、僕が思いつくところはこんな感じです。
- 大手の安心感がない
- サポートが弱い
- 契約するのは、大手ほど簡単じゃない
- 12時台の通信スピードが遅い
大手の安心感がない、サポートが弱い
これは格安SIMに限らずですが、安いものはサポート系が弱いです。
パソコンとかも中国、台湾系の安いパソコンがありますが、やはり国内メーカーと比較するとサポートは弱いですよね。というか、国内メーカーのサポートが手厚すぎるんですが。
電話サポートやら色々なサポートがあるということはお金がかかりますから、それを商品代金に含むためサポートが手厚いということは値段が高くなります。
契約するのは、大手ほど簡単じゃない
また、格安SIMを契約しようと思っても大手キャリアのようにお店があまりありません。
大手キャリアだと地元の駅前とかにお店ありますよね。とりあえずそこに行けば契約できますが、格安SIMはそうはいきません。お店が全然ないんですよ。例えばmineoでも大阪でも1店舗のみです。(2017/07/19時点)
なので契約は基本はネットになります。実際に僕もネットで手続きして郵送されたSIMカードを自分で差し替えました。
ネットで契約して自分でやるって言っても、そんな難しくないですし、やり方とかも同封されている資料やネット見ればわかるレベルです。
でも、それができないというなら格安SIMは使えないと思います。やはりこの世の仕組みとして手厚いサービスは高価です。そこを自分でなんとかできれば費用は抑えられますが、できないのなら諦めるしかないでしょう。
12時台はけっこう厳しい速度
格安SIMの特徴として大手キャリアと比べて速度が遅いという欠点があります。僕も全ての格安SIMを使っているわけではないので、僕の使用感としての感想ですが、12時台は終わってるくらい遅いです。
昼休みにマンガアプリでマンガ読もうと思っても、読み込み遅ぇよ!と思ってしまいます。また12時台に限らず全体的に遅い印象はあります。
ここをどう取るかですよね。僕は家はWi-Fi使っているので家は問題ないですし、外でも動画とか見ることもゲームすることもあまりないので影響ないですが、外でガンガン通信する人とかは結構厳しいかもしれませんね。
ただLINEモバイルとかは結構速いらしいので、その辺りはなんとも言えないです。
僕ら夫婦の感想としては、全然問題ないし1人5000円も安くなるんだから多少遅くなるのは我慢できるということです。
あなたがサービスと料金のバランスをどう取るかですね。僕としては今の状態から通信スピードが上がると言われても5000円多く払えません。
井上家の通信費事情
では、本題の我が家の通信費の内訳をお話しします。我が家の内訳はこんな感じです。
- 僕の携帯料金・・・3000円ちょっと
- 妻の携帯料金・・・1600円くらい
- ネット料金 ・・・3300円
夫婦2人で通信費は5000円くらいしか払ってない
まず僕の料金ですが、3000円前後です。
基本料金は1510円で3GB使えて電話もすることができます。(電話代は別)
これにオプションで留守電サービスが300円払ってます。仕事にも使っているので、電話に出れない時に留守電をいれてもらえるように留守電オプションをつけてます。
つまり、基本使用料は1810円です。これに電話した分だけお金を払う形ですが、電話代が平均すると1000円前後なので、毎月の3000円前後払ってます。
奥さんの基本プランは僕と一緒で3GBで電話もできる1510円のプラン。うちの奥さんは基本電話はLINEを使っているので、電話代はほぼゼロです。
僕たち夫婦は2人ともiPhone6を使っていますが、すでに24回払いを終えているので機種代はゼロです。
つまり、夫婦2人で5000円くらいしか払っていないということです。
電話代は『楽天でんわ』で節約している
格安SIMは大手のような話し放題ではなく話した分だけ料金がかかり、かつ1分40円と高いです。でも、楽天でんわというアプリを使えば、1分20円にすることができます。
仕組みはサイトで見てもらえばわかりますが、品質としては特に気になるレベルではないので電話する時には楽天でんわを使うことで電話代を抑えています。
大手キャリアは機種代割引して月々利用料でがっぽり稼ぐ
どうでしょうか?格安SIMを使っていると毎月の通信費をかなり安くできることがわかったのではないでしょうか?
格安SIMの会社は機種代の割引とかが大手のように用意していないですが、大手は機種代割引した分、月々の利用料金で回収しているので、結果的には格安SIMの方が安くなります。
大手キャリアと格安SIMを比較してみよう
では、格安SIMと大手を比較するとどれくらいの通信費の差が生まれるのか比較してみましょう。
条件をそろえるため、機種も新しく買ったとして比較してみます。いろんな通信会社がありますが、僕はauからmineoに乗り換えたので、この2社で比較してみます。
- 新規契約
- 機種はiPhone7 32GB
大手キャリアを2年使った場合
auのサイトでシミュレーションしたところ、まず機種代が毎月3300円の分割ですが毎月割りで2850円割引されるので実質負担は450円です。
料金プランは5分間は通話料が無料になる『スーパーカケホ』という1700円のコースを選びます。
データ定額は3GBで4200円、あとLTE NETというよくわからない300円の料金が必要となります。
合計すると、6650円です。
2年間使うと、159600円(6650円×24ヶ月)となります。
参照サイト ご利用料金シミュレーター au
格安SIMを2年使った場合
まず機種代ですが、iPhoneを使い場合はAppleで買わないといけません。一括で買うと72800円ですが、ストアで買うと24回払い0%ローンを使うことができるので毎月3200円です。
次に通信費ですが、大手と同じく3GBなら1510円です。
通話料ですが、mineoにも5分かけ放題サービスがあり料金は850円です。
合計すると5560円です。
2年間使うと、133440円(5560円×24ヶ月)となります。
参照サイト ご利用料金シミュレーター mineo
実は機種を2年で買い替え続けるなら、そんなに変わらない
大手の場合、2年縛りをする条件で機種代をかなり割引してくれます。そのおかげで格安SIMと毎月1000円くらいしか変わらない料金になります。
しかし、機種代を払い終えたあとが大きな差が生まれます。
大手は機種代を払い終えた後の毎月の料金は6200円です。それに対して格安SIMなら毎月の料金は2260円です。
ここで僕はあなたが聞きたいことがあります。
iPhoneを2年で買い換えるって贅沢過ぎない?
みんな当たり前のようにiPhoneを2年で買い替えてますが、2年で買い換えるって贅沢過ぎません??
だってiPhone7で1番安い32GBで72800円ですよ。これを2年で捨てるって異常でしょう。今の時代7万円出せばそこそこのパソコンを買えますよ。それを2年で捨てます?捨てないでしょ。
バッテリーの持ちが悪くなったら、普通にバッテリー替えれば使えますよ。実際に僕はバッテリー替えて使ってます。ぼくのやってもらったところは交換費用は7000円くらいでした。それだけで新品のように全然使えるようになりました。
さすがに6年は無理だと思いますけど、4年は使えると思うんですよね。もし4年使うなら結構差が生まれます。
もし4年使ったら?
では同じiPhone7を4年使ったら、どれくらいの差になるか見てみましょう。
au | mineo | 差額 | |
〜24ヶ月 合計 | ¥159,600 | ¥133,440 | ¥26,160 |
25ヶ月〜 合計 | ¥148,800 | ¥54,240 | ¥94,560 |
合計 | ¥308,400 | ¥187,680 | ¥120,720 |
その差は120720円です。夫婦なら2倍になるので4年で約24万円の差が生まれます。単純計算、1年で6万円の差が生まれます。
30代の夫婦なら60年間通信費を払い続けると考えると360万円です。
どうでしょうか?かなり差が生まれますよね。
iPhoneは高級品だと認識しよう
もっと言うと、iPhoneじゃなくて安いスマホだと2万円くらいで売ってますし、それを使えばもっと安くすることも可能です。
iPhoneって、かなりのブランド製品ですよね。世の中には2万円で十分使えると言われるスマホもあるのに7万円以上するんですから。
僕はMac信者でApple製品に囲まれて生活してますが、一度真剣にiPhone以外のスマホを検討しました。本当にiPhoneじゃないとダメなのかなと思ったんです。
意外とiPhoneじゃないとダメな人って多くないと思うんです。家計が赤字になっている人とかだったら、すぐに格安スマホと格安SIMにするべきです。
家のネットは3300円
ちなみに家のネットは3300円です。マンションがジェイコムと契約していて安く契約できました。通信スピードは光回線ではないので早くはないですが、普通にHuluとかで映画観れるので特に困ってません。
家のネットも光回線以外も選択肢に入れると通信費は下げられると思います。ジェイコムじゃなかったら、U-NEXTという会社のU-NEXT光01という2980円のプランにしようと考えてました。
まぁ、家のネットも価格コムとかのキャッシュバックを利用すれば実質負担はだいぶ減らせると思います。
通信費を真剣に考えてみよう
今、大手は料金ではなくハンバーガーがもらえたりとかドーナツがもらえたりとかで顧客を引きとめようとしています。
でも、冷静になって考えてみてください。もらえるって言ってるけど、その分あなたお金払ってますからね。
僕だったら普通にその分値引きして欲しいです。
賢い人は”コストにうるさい”という共通点があります。投資するときも手数料とかこだわるし、月々支払うコストとかにシビアです。すごい儲かっている投資家の携帯ってガラケーとか格安スマホだったりします。
逆にお金のない人ほどここら辺に大盤振る舞いな傾向があります。
一度あなたも自分の使い方を振り返って格安SIMでも本当は大丈夫じゃないかを考えてみて賢い消費者になりましょう。