老後の運用には、定率取り崩しという選択肢

老後の運用には、定率取り崩しという選択肢

こんにちは、井上FP事務所の井上です。

昨日は退職後の運用について記事を書きました。
ぼくは、60歳以降も資産の中にある程度リスク資産を入れて運用していくことをお勧めしているのですが、取り崩し方法はどうするべきでしょうか?

定額取り崩しだと相場のブレ幅に弱い

例えば、2400万円を年率2%で運用しながら年間120万円ずつ取り崩した場合、25.5年間受け取ることができます。

しかし、上記の計算はあくまでも単純計算であり、相場のブレ幅を想定してません。

仮に60歳から2400万円のお金を年率2%で取り崩していくとして、受け取りをする直前の時にリーマンショックのような暴落があった場合は、資産価値が20%弱のマイナスとなります。

[aside type=”normal”]国内外の株式30%弱と現金70%ほどのポートフォリオを想定[/aside]

この場合、2400万円は20%減って1920万円となります。
そこから120万円を取り崩していった場合、25.5年どころか20年以下の受け取りとなり、預貯金に預けて単純に取り崩した場合より少ない受取額となる可能性があります。

これは、定期的な収入がない老後にとっては大きなリスクとなります。

このように定額取り崩しは相場のブレ、特に受け取り中に暴落等が発生した時は非常に大きな影響を受けます。

定率取り崩しを考えてみよう

では、定額取り崩しではなく定率取り崩しではどうでしょうか?

2400万円の原資を年利2%で運用するとして、年間120万円を受け取りたいと思ったら年率5%ずつ取り崩しを考えてみましょう。

そして、定額取り崩しと同様に、受け取り直前でリーマンショックのような暴落があり資産価値が20%毀損してしまいました。

2400万円が1920万円となります。
この場合、定率取り崩しであれば、原資がどうなろうと5%の取り崩しです。
つまり、1920万円の5%である96万円を受け取ることになります。

反対に資産が10%上昇した場合は、2400万円が110%となり2640万円になりますので、5%の取り崩しは132万円となります。

原資が減った時には受け取り額も減り、原資を大きく減らさずに済むため、相場のブレ幅の影響を小さくすることができます。
この方法であれば、定額取り崩しに比べて受け取りの寿命を延ばすことができます。

取り崩しでリバランスも兼ねる

取り崩しの際は、ポートフォリオのリバランスを兼ねて取り崩すことを大切です。

例えば、当初現金70%株式30%で運用していた場合、株価が暴落し現金80%株式20%になっていたのであれば、現金から取り崩します。

これにより、全体に占める現金の割合が減少し、当初のポートフォリオに近くなります。
リバランスによる課税効果を抑える効果があります。

まとめ

資産にリスク資産が入っていることで、資産の毀損は免れません。
その際に、どう対応するかで受け取り年数を延ばすこともできます。

定額取り崩しは、受け取り期間に影響があり、
定率取り崩しは、受取額に影響を受けます。

もちろん、受け取る額が減って生活に困るのであれば、少し取り崩し率を高めることも選択肢に入ります。

年金収入をベースに、金融資産取り崩しを上乗せと考えるのであれば定率取り崩しという選択肢はアリかと思います。

「元役者」という異例の経歴をもつファイナンシャルプランナー。
現在は役者時代に培った経験を生かし、講師業を中心に活動。200人以上の確定拠出年金の運用相談の実績がある。

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